
4月5日(土)、新年度のスタートに合わせて、法人職員が一堂に会し、外部会場にて法人研修を実施しました。今年度の研修テーマは「次世代型福祉の創造」。講師としてお招きしたのは、日本福祉大学福祉経営学部の綿祐二教授(社会福祉法人睦月会 理事長)です。
社会の変化が著しい今、私たち福祉従事者がこれから何を目指し、何を紡ぎ、何を実行していくのか。綿教授の講演は、その本質を問い直すものでした。特に印象に残ったのは、「障害者にも権利と義務がある」という基本に立ち返り、生活支援のあり方を見直す重要性についてのお話です。
将来を見据えた日中活動や居住支援、成年後見、家族との関係づくり、加齢への対応、経済的な支援体制まで、包括的で主体性を尊重する支援の必要性を改めて実感しました。
後半のグループワークでは、各部署が今年度の具体的な行動計画を策定。進捗は法人内で共有し、年度末には綿教授に評価報告を考えています。
私たちは今回得た学びを胸に、一歩ずつ、利用者のより良い暮らしの実現に向けて歩んでいきます。
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生活支援員 桑原 政裕
入社間もない頃、熊谷さんから「うちの法人は親との距離が近いのよ」と言われました。その時はまだその意味がよく分からなかったですが、新法人設立を機に発行された「わらびの途」を読み進める中で、今日までの40数年間で、職員、親御さんと公私ともに一緒になって、わらびを創ってきたことを知り、その言葉の意味を深く理解することが出来ました。フォーラムあさみどりの鼎談で、90歳近い親御さんが60歳の利用者さんと遠方へのドライブを続けている話題が挙がりました。それに対し、本人さんが楽しみしていることなので、続けたい親御さんの気持ちも分かるが、親御さんの高齢運転について心配だと言う意見がありました。確かにそうだなと思ったと同時に、何か引っかかるものを感じたので、その状況を自分になりに想像してみました。子どものためにやっている親御さんの嬉しそうな顔を見て、喜んでいる利用者さんの笑顔が浮かびました。この時間、何を「楽しい」と感じているのかな?もちろん、自分の想像なので真実は分かりませんが、何をもって楽しいと感じているかを知ることを丁寧に行い、あさみどりの風で出来ることをやっていきたいと思います。

生活支援員 林 健介
あさみどりの風のグループホームでは、週末は実家へ帰る方が殆どです。ホームで過ごされる利用者さんは5~6人で、それぞれヘルパーの利用や買い物、散歩などで余暇を過ごされています。(支援者は交代で勤務し、食事を用意したり、困りごとへの対応を行います)
なかには、365日ホームで生活している利用者さんもみえます。支援者よりも長く、その空間にずっと居続ける利用者さんの気持ちに、私たちは寄り添わないといけません。自閉スペクトラム症の特性がある方の中には、来訪する人を「時間の目印」として捉え、人の動きに敏感に反応する姿も見られます。その姿はただひたすら人が来るのを待っているようで、「早く時間が過ぎてほしい」と願っているように見えることもあります。
このような状況の改善には障害特性への理解に加えて、安心や自立を支える日常、余暇の在り方そのものを見つめ直すことが求められていると感じます。支援者自身もまた、家と職場の往復の中で時間の意義を見失いがちであることを思えば、この時間の使い方を考えることは支援者自身の人生を見つめ直すヒントにもなるかもしれません。一人ひとりがその人らしく生きるためのアイデアを、ぜひ一緒に考えていきたいです。
就職に悩んでいた時、ゼミの教授に言われた「君は福祉に向いている」の一言。それをきっかけに気づいたのは、ずっと「福祉」に関わる道を歩んでいたこと。そして訪れた「わらび」で、旋盤機械の前で黙々と鉄を削る利用者さんの姿を見た瞬間、「彼らの働くを支えたい」と強く思った——それが、この仕事を始めた理由でした。
🔹 「働く」とは何か?問い続けた10年 重度の障害を持ち、高齢化が進む利用者さん。彼らにとって「働く」とは何なのか?迷うこともありました。でも、作業を楽しみ、仲間や支援者から「すごいね」「ありがとう」と声をかけられ、嬉しそうに笑う姿を見るたびに確信しました。
「役割があるって、嬉しくて誇らしいことなんだ」
💡 ただ支えられるのではなく、社会の一員として生きる 働いてお金を稼ぎ、そのお金で好きなことをする——それは、ただの作業ではなく、人生に誇りを持つこと。利用者さんが社会の一員として輝く姿が、私の原動力です。これからも、彼らの「働く」を支え続けます!✨
1986年、私が知的障害者の入所施設で働き始めた頃、日本の知的障害者数は約31万人。最近は約127万人と、まさに時代が変わりました。
🔹 かつては「見えなかった」存在 昔はサービスが少なく、偏見も根強い時代。軽度の方は「要領の悪い人」とされ、重度の方は家族がすべてを背負う——それが当たり前でした。街や電車で障害者を見かけることすらほとんどなかったのです。
🔹 支援の進化——社会へとつながる道 2003年の支援費制度の導入は、大きな転機でした。障害サービスが広がり、株式会社やNPO法人も事業を展開。今ではサービスの量は格段に増えました。質については???ですが、街に障害者がいるのが「普通」になりました。
💡 時代が変わり、可能性が広がる 「生きづらさを抱えた人が、社会と自然につながる」——それは昔では考えられなかったこと。でも今、そんな未来が現実になっているのです。これからも、さらに希望ある社会へ!
あさみどりの風の「誰もが援け合いのなかで共にくらし、共にそだちあう地域文化をつくる」という理念には、国籍や文化を超えたつながりを大切にするということも含まれています。昨年度から、この理念のもと海外出身の2名の仲間が加わりました。
Tさんは「生活に困っている方の支えになりたい」という強い想いを持ち、障害者支援の仕事に取り組んでいます。故郷の家族を支えながら、日本で学んだ知識と経験を活かし、将来母国でも同じような支援の仕事をしたいという夢を持っています。
一方で、Aさんは幼い頃から日本のアニメに親しみを抱き、「いつか日本で学びたい」という夢を実現するため来日しました。現在は介護福祉士の資格取得を目指しながら経験を積み、将来的には母国で福祉施設を立ち上げるという目標に向かっています。
お二人の姿勢や志は、私たちに新たな風を吹き込み、「共にそだちあう文化」を築く大きな原動力となっています。彼らとの関りを通して、新たな学びや気付きを得ながら、その道を共に歩んでいきたいと考えています。


第24回愛知県知的障害関係施設職員等研究大会に参加しました!特に心に響いたのは、社会福祉法人さふらん会・宮崎祐弥さんの発表。
🎨 「顔をコピーする」日課がアートに!? 井口直人さんは20年以上、コンビニのコピー機で自分の顔を写し取る習慣を持っています。驚くべきは、それが地域に自然に受け入れられていること!
はじめは不思議に映ったかもしれないこの行動も、長年続けるうちにコンビニの店員さんにとっては「いつもの光景」となり、特別視されることなく地域の日常に溶け込んでいきました。さらに興味深いのは、店員さんがコピー機のガラス面を拭く作業をマニュアル化し、通常業務の一環として組み込んでいる点。つまり、井口さんの行動は「特別な支援」ではなく、「当たり前の対応」として自然に受け入れられているのです。
✨ 日課がアートへと昇華し、展示会へ! 支援者や地域の温かい関わりが、このユニークな習慣を「アート」として開花させました。そして井口さんは「ヘラルボニー」と契約し、アーティストとして活躍中!「異彩を、放て。」の理念のもと、福祉の枠を超えた新たな価値を生み出しています。
🌱 支援とは「正す」ことではなく、「個性を活かし、社会とつなぐこと」 井口さんの活動は、地域の理解と関わりがあってこそ実現した奇跡。「好き」や「得意」が社会に自然に溶け込み、力として開花する——そんな希望を胸に、次の一歩へ!✨
現在「わらび」をご利用されている方は、日中活動の場やグループホーム(GH)、移動支援などのサービスを利用されています。このようなサービスを利用するためには「サービス等利用計画」(高齢分野では「ケアプラン」と呼ばれるもの)の作成と、受給者証の発行が必要です。ご本人やご家族でサービス等利用計画を作成する場合もありますが、多くは相談支援事業所に依頼されます。私たち相談支援専門員(深田、川北、森田、露木(兼務))が、ご本人やご家族の状況をお伺いし、障害福祉サービスを利用してどのような生活を送りたいか希望を聞いて計画を作成しています。
また、みよし市から委託を受けている相談支援専門員は、「みよし市くらし・はたらく相談センター」(みよし市役所の西側、JAの建物内)に勤務しています。障害福祉サービスの利用の有無に関わらず、地域の方々の様々な相談をお受けする業務や、障がいのある方々が幸せに地域で暮らしていけるよう、様々な部会運営も行っています。
さらに、令和7年度10月からは、みよし市の取組として三好丘駅にある「おかよし地域包括支援センター」に相談支援専門員とコミュニティーソーシャルワーカーが派遣されます。この重層的体制整備事業(関係性豊かな地域づくり)を担うモデル事業に深田が派遣されています。(そのため、深田と「わらび」でお会いする機会は少なくなっています。)
相談支援専門員はアウトリーチ(外へ出てアプローチ)が多く、見えづらい業務内容だと思います。ここでは書ききれませんがご本人やご家族が困っていること、ちょっとしたことでも構いません、どれくらいお役に立てるかわかりませんが一緒に悩み考えていけるサポーターになれたらと思っています。気軽にいつでも声をかけてください。
今回参加した研修テーマは「居住支援について」で、講師は様々な理由で住居が見つかりにくい方々の支援を総合的に担っている「住まいサポートなごや」の柳田氏でした。
私は、普段は相談支援専門員として「障がいのある・なしに関わらず、互いに人格と個性を尊重し合いながら共生する地域社会の実現」を目指し、当事者やその家族の支援を行っています。その中でも「住まい」の問題はとても重要です。
住居の老朽化や、仕事ができなくなり生活保護を受けることになったりすると、やむを得ず住居を変更しなければならないこともあります。その際に、障害者手帳を所持していることや生活保護受給者であることが理由で、住まいの選択肢が限られ、なかなか新しい住居が見つからない状況を何件も目にしてきました。この課題に対し、居住支援をしていく何かヒントが見つかればと思い参加しました。
研修では、国の居住支援施策や名古屋市の取組み事例に触れ、以下のことを改めて感じました。
・住居が見つかりにくい人に対しての支援だけでなく、物件を貸す側に対しても居住についてケースを通して話し合える場が不可欠である。
・そのためには、まず協力いただける大家さんや不動産事業者の方々とのネットワークを広げることが大切である。
・市内及び近隣の不動産事業者等を訪問して、支援機関の説明等を行い、関係性を深めていくことが大切である。
これらの考えを基に、大家さんや不動産事業者の方々と相談支援専門員の話し合いの場を定期的に設けたり、入居中のトラブルなどについての相談対応、居住支援活動の普及や啓発、セミナーの開催などを実現する取り組みを進めていきたいと考えています。
三好ヶ丘にある認知症カフェ「わらかど」は、8のつく日に開催されています。私は、その木漏れ日が差し込む穏やかな空間で3カ月に1回、音楽レクリエーションのお手伝いをしています。参加者の皆さんと季節の歌を歌ったり、楽器を演奏したり、体を動かすゲームをしたり、バラエティ豊かなプログラムを楽しんでいます。わらびからも利用者の方数名と職員が参加しています。
今まで参加する中で特に印象的だったのは、即興ピアノ演奏のセッションです。「春の思い出」をテーマに対話をしながら、参加者に思うままにピアノの鍵盤を押してもらい、それに合わせて私が伴奏をつけるという形で行われました。最初は「ピアノなんて弾けないわ」と遠慮していた方も、恐る恐るピアノに触りながら少しずつ話を聞かせて下さいました。その中で、亡くなったお母さまやご主人の話、ご自身の若い頃の話などを語る中で、涙ぐむ方もいらっしゃいました。語られる言葉を通じてその人の人生に触れ、皆で一緒に笑ったり泣いたりして、優しくも心が激しく動く体験をしました。
いま、地域共生社会の実現に向けて様々な取り組みがされています。あさみどりの風の法人理念にも示されていますが、その意味は広く支援者である私たちが実際にどの様に行動すれば良いかは少し分かりづらさがあると感じていました。『わらかど』での活動を通じて、障害や認知症の有無に関係なく、誰もが自然に関わり合い、共に生きていく姿に触れ、そこから生まれる柔らかな空気を感じています。このような風景が日常の一部として溶け込んでいくことが、地域共生社会の実現につながっていくのかなと思います。これからも、この歩みを楽しみながら、自分なりの形で地域共生社会の実現に関わっていければ嬉しいです。