ヘルパーステーション笑の家では居宅介護事業、同行援護事業、重度訪問介護事業、移動支援事業の4つの事業を行っています。その中で主に取り組んでいる移動支援事業は、1人では移動が困難な障害者(児)に対して、余暇活動や社会生活上必要な外出の際にヘルパーを派遣して、必要な支援を提供するサービスです。移動支援事業は地域生活支援事業(市町村事業)であり、障害支援区分や対象となる障害等の限定はありません。ヘルパーステーション笑の家の約9割の利用者がこの移動支援事業を使って余暇活動等に出かけています。
移動支援事業を利用して余暇活動等に出掛けたいという障害のある方達の想いをサポートするのがガイドヘルパー(移動支援従事者)で、このガイドヘルパーになるためには一定の資格が必要となります。みよし市では移動支援事業を行っているヘルパーステーションが4事業所あり、契約している利用者の人数はそれぞれ異なりますが、現在でも慢性的な人手不足となっています。
そこで、ヘルパーの人材確保を目的としたみよし市独自の研修を市内の4事業所と行政が協力して4年前から毎年1回『移動支援従業者(ガイドヘルパー)養成研修』として企画、開催しています。
この研修では外部講師を招くのではなく、各事業所の現場スタッフが講師となっています。研修の1番の目的は人材確保ですが、自分たちの仕事や支援の考え方、想いについて人前で話すことが人材育成にも繋がっていると感じています。
今年度は9月14日、21日、28日(または10月5日)に開催します。ガイドヘルパーの資格を取得できるだけでなく、すでに福祉現場で働いている現場スタッフのスキルアップにも繋がる研修内容となっています。ご興味、お時間ある方は是非ご参加ください。
先月の6~7日に1泊2日でとことん語り合う「中堅者研修 シン・コミュニケーション」に露木さんと川北さんが参加しましたので、2人の感想を伝えさせていただきます。
露木さん
研修を受け、「発信しやすい環境」や、「自分の想いを話してみて」という場面では、自分の想いを周りに発信できていることに気づきました。「コミュニケーション」は苦手だと感じていましたが、それは相手に伝えることに自信がなく、間違えていたらどうしよう、などいろいろと考えてしまうことが多いからだと振り返ることができました。また、いろいろな人の価値観や想いを知るためにはみんなで発信していくことが大事だと学びました。わらびで働いている人も利用者さんもみんなそれぞれの想いがあって、価値観を持っています。自分と違う時こそ歩み寄り、その人を知っていき、お互いが伝えやすく、聴きやすく、発信しやすい環境を作っていくことを大事にしていきたいと考えています。
川北さん
コミュニケーションの前提は「伝わらない」とした場合、どうしたら相手に伝わるように伝えられるのか、必要な要素は「安心する環境=伝えてもいい安心の土壌や心理的安全性の確保」「相手のことを知る(現在置かれている立場や仕事量含め)=相手を想いやる心」「自分と相手は違う(自分の正義と相手の正義)ことを知る」「自分のゆとり」等、コミュニケーションに必要な要素が出てきました。
また事柄について、いかに興味関心を持ち、聞くことを恐れず確認していくことでイメージの共有が図られるため、あさみどりの風として、また法人の委託事業としてみよし市の相談支援専門員に伝えていこうと思います。
6月22日(土)、週末にグループホームで滞在されている利用者の方々と、社会福祉法人あさみどりの会のれいんぼうワークスに農作業体験に行きました。
「収穫した野菜で昼食を作ろう!」というお楽しみを加え、みなさんに企画の提案をしてみました。想像以上の反響で5名全員が参加することになりました。農作業の後は「ノンアルコールビールが飲みたい!」「アイスもいいんじゃない?」という利用者の方からのお楽しみアイデアが加わり、楽しいイメージを膨らませて体験に臨みました。
畑は夏野菜の収穫が始まっていました。今回はズッキーニ、きゅうり、トマト、じゃがいもの収穫を体験させていただきました。丁寧に優しく収穫される方や、恐る恐る野菜を手に取る方、機械のように素早くじゃがいもの茎を抜いていく方など、みなそれぞれの個性を発揮されていました。ホームの食事ではトマトに口をつけない方が、収穫したばかりのミニトマトを何個も食べていました。また、収穫した野菜を切ったり、フライパンを使っての炒めをやってみたいという方がみえるなど、新たな嬉しい発見がありました。
さて、お楽しみ企画の収穫した野菜を使った昼食は・・「近所のパン屋さんで買ったロールパンに、炒めたズッキーニやウインナー、きゅうりなどお好みの野菜をサンドしたホットドックや野菜たっぷりのスープ」を畑の脇の東屋でいただきました。もちろんノンアルコールビール、アイスも一緒に。みなさん「また来たい!」と収穫体験第2弾に意欲的でした。
楽しい機会を提供し、受け入れて下さったれいんぼうワークスの皆さま、ありがとうございました。
この度6月20日(木)に開催されたあさみどりの風評議委員会で、追分伸夫理事が退任されることに伴い、新理事に選任していただきました。また同時に、決算等の監査を中心におこなっていただいていた井指昌也監事も退任され、中村友悟監事が新監事に就任されました。退任された皆さまには、法人設立以来の混乱期に尽力いただき、職員として心強かったです。ありがとうございました。
私自身あさみどりの風でお世話になってまだ日が短いですが、あさみどりの風の職員のみなさまは福祉のことを真面目に考えて働く職員ばかりで、利用者や家族との信頼関係も強く、ラポールの会、父親会、きょうだい会などの集まりにおいても、都度その結びつきの強さを実感しています。そのように利用者、家族、職員の間で長年培われてきた想いを背負うことの重さに、役をお受けすることには慎重になりました。
そんな気持ちで、あさみどりの風で働き始めてからを思い返すと、この業界で長く勤めさせていただいた経験を次の若い世代に引き継ぐ責務を強く感じ、役を受けさせていただくことにしました。強い志を持って職務についている職員のみなさまが、幸せの風として社会に吹けるような働き方ができる組織づくりを目指し、微力ながら組織運営に携わっていきたいと思います。そのためには家族のみなさまや、地域のみなさまの協力も必要不可欠です。人材難など逆風が多い世情ですが、あさみどりの風持ち前の清々しさで前進していきたいと思います。応援よろしくお願いします。
べにしだの家の、「LiVEYOU」というコンサートをご存知でしょうか?かれこれ歴史をたどると25年程前から行っているイベントです。はじめは音楽好きなスタッフが自分たちで演奏し楽しむものでしたが、徐々に繋がりのあるアーティストの方も出演し、パフォーマンスを披露する形へと拡がっていきました。コロナ禍での中断期間がありましたが、2024年1月より改めて『繋がり』や『その人らしさ』を尊重できる空間や居場所が必要だろうと、「新生LiVEYOU」として動き始めています。「LiVEYOU」では、お客さん側もただの客でなくイチ出演者として位置づけられており“好きな形で、好きなように楽しむ(表現する)”形を大切に開催されています。時にはパフォーマンスの際に近くに来たり、大声を出したりされる方もみえますが、パフォーマンスの明らかな妨げにならなければ、座って見ても、踊ってみても、静かにもみても騒いでも、それぞれの好きな形で楽しめるような空気を創っています。 わらびでは、土曜営業日が「LiVEYOU」開催日と重なっているときに、クッキーや工房製品の販売、そしてコンサートを楽しみに、数人の本人方とスタッフが参加しています。わらびの皆さんはそれぞれに「音」やその「雰囲気」を受け止められ、感じたその思いを、それぞれの形で表現されています。毎回スタッフが撮った写真からは、皆さんの「ワクワク」感が溢れており、改めて皆さんの感性の素晴らしさを感じます。「LiVEYOU」は誰もが参加できる場ですので、是非ご家族でもいかがでしょうか。