三好ヶ丘にある認知症カフェ「わらかど」は、8のつく日に開催されています。私は、その木漏れ日が差し込む穏やかな空間で3カ月に1回、音楽レクリエーションのお手伝いをしています。参加者の皆さんと季節の歌を歌ったり、楽器を演奏したり、体を動かすゲームをしたり、バラエティ豊かなプログラムを楽しんでいます。わらびからも利用者の方数名と職員が参加しています。
今まで参加する中で特に印象的だったのは、即興ピアノ演奏のセッションです。「春の思い出」をテーマに対話をしながら、参加者に思うままにピアノの鍵盤を押してもらい、それに合わせて私が伴奏をつけるという形で行われました。最初は「ピアノなんて弾けないわ」と遠慮していた方も、恐る恐るピアノに触りながら少しずつ話を聞かせて下さいました。その中で、亡くなったお母さまやご主人の話、ご自身の若い頃の話などを語る中で、涙ぐむ方もいらっしゃいました。語られる言葉を通じてその人の人生に触れ、皆で一緒に笑ったり泣いたりして、優しくも心が激しく動く体験をしました。
いま、地域共生社会の実現に向けて様々な取り組みがされています。あさみどりの風の法人理念にも示されていますが、その意味は広く支援者である私たちが実際にどの様に行動すれば良いかは少し分かりづらさがあると感じていました。『わらかど』での活動を通じて、障害や認知症の有無に関係なく、誰もが自然に関わり合い、共に生きていく姿に触れ、そこから生まれる柔らかな空気を感じています。このような風景が日常の一部として溶け込んでいくことが、地域共生社会の実現につながっていくのかなと思います。これからも、この歩みを楽しみながら、自分なりの形で地域共生社会の実現に関わっていければ嬉しいです。
新年度が始まりました。今年度も利用される方々、スタッフも変わらないので、新年度らしい雰囲気はあまり感じられないかと思っておりましたが、3月に急遽、新たなスタッフ1名が増えることになりました。障害福祉分野で長い経験を持つ方で、即戦力としての活躍を期待しています。どうぞ、よろしくお願いいたします。
また、職員配置を一部変更しました。
【施設長・管理者・サービス管理責任者】
熊谷→総合施設長(日中施設長も兼務)
柿下→相談支援事業と居宅介護事業の施設長(管理者兼務)
重松→共同生活援助事業の施設長(管理者兼務)
*これまでは私がすべての事業の施設長を兼務していましたが、緊急時や日々の業務で迅速な判断・対応ができるようにこのような体制に変更しました。
中野→生活介護事業・就労継続支援B型の管理者
國澤→共同生活援助事業のサービス管理責任者
*わらびでは、1人のひとをスタッフ皆で支えていきたいと思っています。くらしの姿・仕事の姿を、より知ることを目的としています。
【その他】
露木→生活介護事業と相談支援事業との兼務
今津→共同生活援助と居宅介護事業との兼務
*それぞれ課題解決に向けた変更です。
このように、大きく配置替えをすることは久しぶりです。皆さまには色々とご不便をおかけすることもあるかと思いますが、現在の課題そして近未来の展望を考慮した配置移動ですので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。もちろん、何か気になることがありましたら些細なことでも遠慮せずお伝えくださいね。
また、新ホームの建築につきましては、今年度中の完成を目指しております。完成の日を心待ちにしていただければ幸いです。
最後になりましたが、本年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。