産休・育休を経て

 生活支援員(事務) 田中 桃子

 産休育休を経て、仕事に復職する際の不安ごととして「仕事と育児が両立できるのか?」「周囲に迷惑をかけないか?」ということがありました。そこで、上司と相談させて頂き、時短勤務制度を利用して復職することを決めました。「時短にしたし、通う保育園も無事決まったし、職場への書類提出も済んだからあとは出勤するだけ!」と思っていました。しかし、復帰した直後から、子どもの体調不良で急な早退や欠勤が続き、思うように仕事が進められない・・・。事務員としての仕事は常に期日があり、決まった日までに決まった業務を終わらせなければならないのに残業は出来ない・・・。周りの皆さんに迷惑ばかりをかけている状況のなか、罪悪感を持ちながら働いていました。当然仕事のモチベーションも上がらず、思うように家庭と仕事が両立できないことに挫折感を感じていました。

 夫に相談すると、「自分はどうしたいのか?」と問い返されました。「自分はどうしたいのだろう?」と改めて自分の気持ちを整理すると、家庭と仕事全てがスムーズに行かない事にただやみくもに重きをおいていたことに気付きハッとしました。「自分の大切にしたいこと」や、「仕事や育児の“軸”」を具体的にすることで、漠然と何もかもがダメだと思えていましたが、出来ていることも見えてきました。その1つが思ったよりも早く子どもが保育園に慣れていることでした。そこで、今年度の途中からは時短勤務から通常勤務に変更し、今に至ります。

 悩みや心配ごとを事前に全てクリアにすることは難しいですし、思ったようにならないことも多くあります。そこで大事なのは「申し訳ない」という気持ちに潰されてしまうのではなく、配慮に感謝し、貢献で応えていく気持ちを意識することではないかと感じています。「助けてもらったのだから、自分が助けに回れるときには率先して助ける」という思いを持ち、周囲に支えられている今の状況に感謝をする気持ちをいつも忘れずにいたいです。