
介護福祉士を取得し、わらびに入職し9年目になりました。今回は介護についての思いを書きます。
わらびでは、日々の業務で身体的な介護を必要とする場面はほとんどありません。このため、介護福祉士の知識や技術は生かされないまま忘れてしまうのではないかという漠然とした不安がありました。そのような時に、特定技能実習生のTさんとAさんが来日されました。彼らはとても熱心で、仕事の傍ら介護の勉強に取り組んでおり、私も再び勉強しなおす良い機会と思い、介護の資格習得を目指すスタッフ2名を交えて勉強会を始めました。
勉強会では、着替えやトイレ、入浴介助、移乗といった基本的な動作から、なぜそのように行うのかという理論も加えて学びます。熱心なスタッフからの質問に答える中で、私自身も気付きを得たり、知識を再確認したりと、とても有意義な時間を過ごすことが出来ています。
最近、私自身も年齢を重ね、目が悪くなったり、手が痺れたりといった身体の変化を感じるようになりました。これは誰にでも訪れる自然な老化のプロセスであり、自分がいつか介護を必要とする側になることに身をもって実感しています。
この経験を通して改めて「介護」の重要性を深く考えるようになりました。たとえサポートが必要なくても、もしもの時にいつでも支援できる人がいるという安心感は、その人の生活の質を保つうえで大きな意味を持つと思っています。すべての人が、年齢を重ねても変わらない日常を送るために、安心して暮らせる社会を作るには、私たち介護に携わる人間が日々学びを続け、常に技術を磨き続けることが不可欠です。
特定技能実習生である二人との出会いは、忘れかけていた介護を学びなおす貴重な機会を与えてくれただけでなく、将来の備えとして学び続けることの大切さを教えてくれました。