
社会福祉法人あさみどりの風は、2020年の事業開始から今年の10月で5週年を迎えました。この節目の年を無事に迎えることができたのは、日々ともに歩んでくださる利用者の皆さま、ご家族、地域の方々、そして支援者の皆さまのあたたかな支えがあってこそだと思っております。心より感謝申し上げます。
私たちの歩みは、1982年(昭和57年)4月に開所した「わらび福祉園」から始まりました。それから40余年、「誰もが援け合いのなかで、共にくらし、共にそだちあう地域文化をつくる」という理念の基で、障害のある方が地域で様々な方と共に生きる場を築いてきました。支援の形は時代とともに変化しましたが、「人を想う、人とつながる」という根幹の部分は、今も変わらず息付いていると思っています。
法人の基本方針のひとつに、「支援の基本姿勢は本人本位で行う」というものを掲げています。人間尊重の姿勢を根幹に、本人の思いに耳を傾け、その方が「幸せだ」と感じられる支援を追求する、その積み重ねが、あさみどりの風の原点だと思っています。
先日行われたあさみどりグループ研修(あさみどりの会との合同研修)では、研究者マインドを持つことの大切さというお話がありました。障害者福祉のプロとして学び続ける姿勢は大切ですが、支援の出発点はいつも、目の前の方をよく「観る」、想いを「聴く」、そして人を「知る」という当たり前の行為の繰り返しにあると思っています。
5周年を迎えた今、私たちはその原点をもう一度胸に刻み、日々の支援や地域との関わりを通して理念を実現していきたいと考えています。この風が、これからも誰かの背中をそっと押し、安心して生きられる地域文化を育てていけるよう、皆さまと共に歩みを進めてまいります。
介護福祉士を取得し、わらびに入職し9年目になりました。今回は介護についての思いを書きます。
わらびでは、日々の業務で身体的な介護を必要とする場面はほとんどありません。このため、介護福祉士の知識や技術は生かされないまま忘れてしまうのではないかという漠然とした不安がありました。そのような時に、特定技能実習生のTさんとAさんが来日されました。彼らはとても熱心で、仕事の傍ら介護の勉強に取り組んでおり、私も再び勉強しなおす良い機会と思い、介護の資格習得を目指すスタッフ2名を交えて勉強会を始めました。
勉強会では、着替えやトイレ、入浴介助、移乗といった基本的な動作から、なぜそのように行うのかという理論も加えて学びます。熱心なスタッフからの質問に答える中で、私自身も気付きを得たり、知識を再確認したりと、とても有意義な時間を過ごすことが出来ています。
最近、私自身も年齢を重ね、目が悪くなったり、手が痺れたりといった身体の変化を感じるようになりました。これは誰にでも訪れる自然な老化のプロセスであり、自分がいつか介護を必要とする側になることに身をもって実感しています。
この経験を通して改めて「介護」の重要性を深く考えるようになりました。たとえサポートが必要なくても、もしもの時にいつでも支援できる人がいるという安心感は、その人の生活の質を保つうえで大きな意味を持つと思っています。すべての人が、年齢を重ねても変わらない日常を送るために、安心して暮らせる社会を作るには、私たち介護に携わる人間が日々学びを続け、常に技術を磨き続けることが不可欠です。
特定技能実習生である二人との出会いは、忘れかけていた介護を学びなおす貴重な機会を与えてくれただけでなく、将来の備えとして学び続けることの大切さを教えてくれました。
皆さんこんにちは!まだまだ残暑が続く中、体調お変わりないですか?
今日わたしが担当する内容は、どう担い手を作るのか・・・という壮大なテーマについてです。少子化・高齢化の中、担い手が集まらない現状はここ数年続いています。
国も働き方改革等、労働環境の見直しや多様化のニーズに応えられる人材の確保(キャリアアップの仕組みの構築)等、様々な指針を打ち出しているものの、どこまで効果があるのかわからないのが現状です。
では、どうしていくのがよいのか。色々調べると、各市や法人等で色んなアイディアを出し、プロモーションしている記事が出てきます。何が効果的なのかはわかりませんが、今はSNSの時代です。それをもっと活用して、この仕事の魅力を発信していく必要があると考えますが、どう福祉の魅力発信をしていくとよいのか。
みよし市では地域自立支援協議会にて主催講演会やイベントの開催を行っています。昨年度はみよしイオンをお借りして、地域共生社会の実現に向けた取り組みを行い、たくさんの方に広く福祉を知っていただく機会となりました。今年度についても現在構想段階ですが、「将来なりたい職業ランキング20位以内」を目指す取り組みを考えています。
ターゲットは小中学生で福祉の担い手を作るためにどうしていけばよいのか。実際、ランキングに上がる職業は芸能関係やSNS関連、今も昔も変わらない医者や看護師等です。
そこにどう福祉を入れていくのか、どう発信していけばいいのか悩ましいところなので、アイディアがあればいただきたいです。一緒にこの仕事の魅力を発信していきましょう!