突然ですが、みなさんは「衛生管理者」という職務をご存知でしょうか?
衛生管理者とは労働者の健康や安全を守るために衛生管理を行う専門職です。私は日々利用者支援に従事しながら、衛生管理者としての職務も担っています。
衛生管理者の業務は多岐に渡りますが、今回は「職場巡視」についてご紹介します。職場巡視とは、定期的に職場内を巡回し、危険箇所や業務上不便なところがないかを確認し、改善を促すことや助言をする業務です。最近は自然災害が多く、当施設のある愛知県でも南海トラフ地震発生が懸念されているため「もし今地震が起きたら」と想像しながら巡視をしています。建物自体の異状や家具等の固定状況、導線上に物がないかなどの確認は特に気を付けています。また、職場環境等を確認し、備品の新調をはじめとした業務効率化の提案なども行っています。もちろん、私の視点だけではなく、実際に働いている現場職員の意見を聞き状況確認を行うよう心がけています。
私は日々の利用者支援と同様に、衛生管理者としての仕事もやりがいを持って取り組んでいます。当施設の職員は、誰もが責任感が強く利用者さん思いです。しかし、その反面自身を顧みず、相手を優先してしまいがちなところもあるように感じています。「誰かのために」という精神は素敵なことだと思いますが、私は「いい支援」は「自身の心身の健康」の上に成り立つものであり、「自己犠牲」であってはならないと思っています。そうならないためにも、職員の健康や現場の状況を把握し、より安全で働きやすい職場環境を目指していきたいです。至らぬところも多々ありますが、これからも「支える人を支える」ため日々の業務に邁進していきます。