職場環境の改善とは

共同生活援助事業所わらび 管理者 重松朋博

 先々月、愛知県社会福祉協議会が主催する「福祉・介護の職場環境改善研修」に幹部職員が参加しました。福祉・介護分野の職業は、職場環境が厳しいイメージが先行していることもあり、人材難に陥って久しいです。そんな状況を受け、職員が生きがいをもって意欲的に楽しく働き続けることができる職場環境構築のために企画された研修です。「働き方改革」「外国人人材の登用」「ICT(情報通信技術)の導入」「イメージ戦略」等のそれぞれのテーマ別で講師が講演され、会場でのワークで「基本目標」を設定し、その目標を事業所に持ち帰り協議して計画を作成し、後日その進捗を報告していくといった内容でした。

 わたしはICT導入など複数のテーマに参加しましたが、テーマは違っても要点は同じでした。まず業務現状を整理し、業務として何を一番大事にするかを意識しながら、何を効率化、省力化したいのかを明確にすることが肝要とのことでした。自分の経験からも福祉現場での傾向として、社会で必要不可欠な仕事なのだから、必要な時には仕事優先になって仕方がないというものがあるように思います。そのような傾向も、やむを得ず事実である部分が多いのですが、この研修を受け、必要な時に無理なく仕事に取り組める仕組みに最大限なっているかは、それ以上に重要だと感じました。働き方の見直しや業務の効率化、省力化に尽力を十分にせず、職員にその負担を強いては、人材確保の面で、この業界の未来はないとあらためて感じました。

 まだ整理し始めたばかりですが、法人での事業のみならず、この業界の安定持続できる業務スタイルの確立を目指し、尽力していこうと思います。