重度訪問介護従業者養成研修(総合課程)を受講しました

サービス提供責任者 近藤竜也

 今回、重度訪問介護従業者養成研修(総合課程)を受講しました。普段はヘルパーとして、主に知的障害者の方の移動支援に携わっていますが、地域で支援を行う中で肢体不自由の身体障害者の方や、精神障害者の方の居宅介護に関わる機会が増えてきています。これまでとは支援の内容や関わり方が大きく異なる場面が増えてきたことから、自分自身のスキルアップのため本研修を受講しました。

 移動支援も一つひとつの咄嗟の判断に責任が伴う大切な支援ですが、重度訪問介護では居宅での生活全体に深く関わることになり、より幅広い視点と専門性が求められます。研修を通して、利用者の日常生活を支えることの重みを改めて認識しました。

 研修では喀痰吸引の基礎知識や注意点、感染予防、緊急時の対応に加え、ベッドから車椅子への体位変換やボディメカニクスについて学びました。実技を交えた内容を通して、利用者の安全を守ることと同時に、支援者自身の身体を守ることの重要性を学び、日々の支援を継続していく上で欠かせない視点であると改めて感じました。

 特に印象に残ったのは脳性麻痺のある利用者であり講師でもある方の講義です。「ヘルパーは対価をもらって仕事をしている以上、プロ意識を持ってほしい」「これは仕事であって奉仕ではない」という言葉は心に残り、普段の自分の関わりを見直すきっかけとなりました。これまで利用者との関係性が深まる中で、自分自身が近くなり過ぎてしまう傾向がありましたが、その関係性を大切にしながらも支援者としての立場とプロ意識を持って関わっていくことの重要性を改めて考えるようになりました。

 今回の研修を通して重度訪問介護は責任の重い支援であると同時に、利用者の生活を支えるやりがいのある仕事であると実感しました。今後は学び続ける姿勢を大切にしながら、利用者に安心してもらえる支援が行えるよう一つひとつの関わりを丁寧に積み重ねていきたいです。

職員研修を行いました!

事務局長 伊吹 緑

昨年12月27日、当法人の評議員でもある野澤和弘氏を講師にお迎えし、職員研修を行いました。                                          

研修では、AIが進化する社会の中で、障害者福祉の仕事が持つ意味について、改めて学ぶ機会となりました。教育・医療・福祉は、人にしか担えないエッセンシャルワーカーの仕事であり、その中でも障害者福祉は特に重要な分野であることが示されました。
 また、「アドバンスト・エッセンシャルワーカー」という考え方も紹介されました。これは、行動障害や発達障害、医療的ケアが必要な方など、支援が難しいと言われる方々に対しても、深い理解と専門性をもって関わることができる人を指すものです。このお話を伺い、私たちスタッフが目指すべき姿はこれであると強く感じました。

研修で特に心に残ったのは、障害者福祉における「生産性」の考え方です。生産性とは業務の効率ではなく、仕事の魅力や意義を理解したスタッフが関わることで、利用者さんの幸福感が高まることだというお話でした。福祉の仕事は大変さが強調されがちですが、支援の価値を理解する人材を育てていくことが、結果として支援の質を高め、生産性の向上につながると感じました。それは同時に、職員自身がやりがいや誇りを持って働き続けることにもつながる、大切な視点だと思います。

日々の業務の中では、忙しさから、目の前の対応に追われてしまうこともあります。しかし今回の研修を通して、そうしたときこそ、利用者さん一人ひとりの行動や思いを丁寧に受け止め、肯定的に関わり続けることの重要性を改めて実感しました。

居宅介護を通して得たもの

生活支援員・居宅従業者 今津美穂

これまでグループホームで勤務してきましたが、今年度からヘルパーステーションとの兼務となり、現在は主に居宅介護を担当しています。居宅介護と聞くと、「大変そう」「難しそう」という印象を持たれる方も多いのではないでしょうか。実は私自身も、関わる前は同じように感じていました。

実際の支援内容は、掃除や入浴、調理、洗濯、食事介助など利用者さんによって本当にさまざまです。近年は精神障害のある方の利用も増え、言葉遣いやちょっとした動作一つが、安心にも不安にもつながることを実感しました。これは障害の有無に関係なく、日常の人間関係にも通じる大切な気づきだと思います。

居宅介護は、利用者さんの生活に最も近い場所で支援を行う仕事です。だからこそ、利用者さんや相談員さんと一緒に「その人らしい生活」を考え、少しずつ形にしていく機会があります。居宅介護を通して得られる学びと成長を、これからも大切にしていきたいと感じています。

社会福祉法人の法人監査・指導について

生活支援員・事務員 田中桃子

 11月26日、行政による社会福祉法人の法人監査が実施されました。法人監査は、社会福祉法や関係法令、定款に基づき、法人が適正に運営されているかを確認する大切な機会です。今回は、法人運営全般をはじめ、会計・財務の管理状況、理事会や評議員会といった意思決定の仕組みなど、法人運営の根幹となる部分が確認されました。

監査を通して、法人全体の体制だけでなく、自分自身の日々の業務姿勢を振り返る良い機会となりました。大きな指摘はありませんでしたが、日常的な確認や記録の積み重ねが、法人への信頼につながることをあらためて実感しています。

特に会計・財務面では、契約手続きの透明性や小口現金の管理、鍵や暗証番号の取り扱いなど、事務業務の中で見落としがちな点について多くの助言をいただきました。一見細かなルールであっても、その徹底が不正防止や円滑な監査対応の基本であると感じています。今回学んだことを日々の業務に活かし、より安心できる法人運営に貢献していきたいと思います。

沖縄への訪問研修

                 共同生活援助事業所わらび 施設長 重松朋博

11月11日から13日にかけて、4法人研修の一環として、沖縄への訪問研修に参加しました。本研修は、愛知県の「永美福祉会」「さふらん会」「あさみどりの風」と、沖縄県の「海邦福祉会」の計4つの社会福祉法人が合同で行っているものです。各法人から選出された職員が企画・運営を担い、年間を通じたオンライン研修に加え、11月の沖縄、12月の愛知での相互訪問研修で構成されています。

私は当法人から参加した職員2名と共に、管理者という立場で同行しました。沖縄で目の当たりにした福祉の現場は、驚きの連続でした。見学先は社会福祉法人に限らず、株式会社やNPO法人など経営母体も多様で、知的障害支援のみならず、多岐にわたる分野で先駆的な活動が行われていました。

特に印象的だったのは、海邦福祉会さんが掲げる「愉しむをあたり前の世界に」という理念にあるように、「愉しむ」が見学したすべての場所に息づき、環境として具現化されていた点です。自分の好きな時にお洒落な空間で食事ができる障害の入所施設、木の遊具やボールプールがあり庭に大きな亀がいる障害の生活介護事業所、カフェバーとジムを備えた高齢者サービス、家庭的な雰囲気のホスピス、さらには休学中の大学生を支援するサービスなど、3日間の見学は非常に濃密で充実したものでした。もちろん沖縄の夜も愉しみましたが。

これまで私たちが日々の業務で行ってきた支援は、利用者様が困らないように「見ること」「対応すること」が中心でした。今回の研修を通じ、そこに「利用者様が愉しめているか」という視点が不足していたことを痛感させられました。この刺激的な学びを、今後の支援に活かしていきたいと思います。

グループホームの余暇活動から考える生活という物語

生活支援員 林 健介

グループホームの活動で、朝の喫茶店へモーニングを食べに行きました。その時間を、少し引いた視点から「物語として見ている自分」がいると想像してみます。支援者と利用者が並んで座り、コーヒーの湯気が上がり、店内のざわめきが流れる。その光景を「見る」自分と、その場に「いる」自分が同時に存在しているような感覚です。私たちは生活という物語の登場人物でありながら、その物語をどう語るのかを同時に考えている語り手でもあります。

 利用者さんは普段、支援者が用意した食事を食べられていますが、もちろんそれだけが生活ではありません。たまには喫茶店で過ごすことがありますし、誰にとっても、外に出て「景色を見る」ことも大切な生活の一部です。「行きたくないなら行かない」という選択肢があることも同様です。大切なのは、その人自身の「選ぶ視点」を尊重することだと思います。

 一方で支援者は、安全確保も強く意識しています。突然に利用者さんの所在が分からなくなる事態は避けたい、そうした思いが強くなりすぎると、「外に出ない方が安全だから」と、生活が閉じた物語になってしまう危険があります。多くの利用者さんは支援者の都合を敏感に感じ取っており、必要以上に気を遣わせてしまうのは健全ではありません。もし気を遣わせてしまったなら、「ありがとう」「ごめんなさい」と丁寧に伝えられる支援者でありたいと思います。

 「地域で暮らす」ということは、こちらの姿を地域に開き、理解してもらうことでもあります。合理的配慮は、一方的に求めるものではなく、まず「見てもらうこと」「知ってもらうこと」から始まると感じています。私たちは生活という物語を、地域とともに紡ぎながら、その場をどう見つめていくのかを学んでいるのだと思います。

第3作業室の新しい取り組み ― 発見とこれから ―

生活支援員 深谷彩子

 第3作業室は、お今年の盆明けからの新体制のもと、自主製品の製作と販売に特化した作業室へと変わりました。現在は、クッキーなどの焼き菓子の製造や、刺繍や組紐を使用した雑貨などの製作を行っています。中でも特筆すべきは、製菓部門に4名の新メンバーが参加したことです。

 食品を扱う仕事は、衛生管理がとても重要です。新メンバーはまず「見習い」として、手洗いの方法や作業衣の正しい着用を徹底しながら、製菓に関わる仕事の練習を進めています。中には、日頃から自宅で料理のお手伝いをしている方もおり、「計量が早くて正確」「シール貼りが丁寧」「泡立てが上手」など、それぞれの得意な部分が新たに見えてきました。こうした発見は、これまで職員が担っていた工程を、少しずつメンバーに任せていけるという可能性につながっています。そして12月からは、いよいよ見習いを卒業し、現場で戦力として活躍していただく予定です。新しい方たちの力を活かしながら、皆で自主製品部門をさらに盛り上げていきたいと考えています。また、製品づくりを通して、一人ひとりが成長や自信を感じられる場にしていけたらと思います。

今後は、わらびの自主製品を地域でより多くの方に知っていただけるよう、販売先や設置先を広げていきたいと考えています。地域で販売や設置にご協力いただける方や、ご注文をご希望の方がいらっしゃいましたら、ぜひお電話にてお問い合わせください。皆さまとのつながりを励みに、これからも新たな挑戦を続けてまいります。

あさみどりの風は5周年を迎えました

施設長 柿下大悟

 社会福祉法人あさみどりの風は、2020年の事業開始から今年の10月で5週年を迎えました。この節目の年を無事に迎えることができたのは、日々ともに歩んでくださる利用者の皆さま、ご家族、地域の方々、そして支援者の皆さまのあたたかな支えがあってこそだと思っております。心より感謝申し上げます。

 私たちの歩みは、1982年(昭和57年)4月に開所した「わらび福祉園」から始まりました。それから40余年、「誰もが援け合いのなかで、共にくらし、共にそだちあう地域文化をつくる」という理念の基で、障害のある方が地域で様々な方と共に生きる場を築いてきました。支援の形は時代とともに変化しましたが、「人を想う、人とつながる」という根幹の部分は、今も変わらず息付いていると思っています。

 法人の基本方針のひとつに、「支援の基本姿勢は本人本位で行う」というものを掲げています。人間尊重の姿勢を根幹に、本人の思いに耳を傾け、その方が「幸せだ」と感じられる支援を追求する、その積み重ねが、あさみどりの風の原点だと思っています。

 先日行われたあさみどりグループ研修(あさみどりの会との合同研修)では、研究者マインドを持つことの大切さというお話がありました。障害者福祉のプロとして学び続ける姿勢は大切ですが、支援の出発点はいつも、目の前の方をよく「観る」、想いを「聴く」、そして人を「知る」という当たり前の行為の繰り返しにあると思っています。

 5周年を迎えた今、私たちはその原点をもう一度胸に刻み、日々の支援や地域との関わりを通して理念を実現していきたいと考えています。この風が、これからも誰かの背中をそっと押し、安心して生きられる地域文化を育てていけるよう、皆さまと共に歩みを進めてまいります。

障がい福祉従事者の担い手を増やすためには

相談支援専門員 川北小有里

 

 皆さんこんにちは!まだまだ残暑が続く中、体調お変わりないですか?

 今日わたしが担当する内容は、どう担い手を作るのか・・・という壮大なテーマについてです。少子化・高齢化の中、担い手が集まらない現状はここ数年続いています。

国も働き方改革等、労働環境の見直しや多様化のニーズに応えられる人材の確保(キャリアアップの仕組みの構築)等、様々な指針を打ち出しているものの、どこまで効果があるのかわからないのが現状です。

では、どうしていくのがよいのか。色々調べると、各市や法人等で色んなアイディアを出し、プロモーションしている記事が出てきます。何が効果的なのかはわかりませんが、今はSNSの時代です。それをもっと活用して、この仕事の魅力を発信していく必要があると考えますが、どう福祉の魅力発信をしていくとよいのか。

みよし市では地域自立支援協議会にて主催講演会やイベントの開催を行っています。昨年度はみよしイオンをお借りして、地域共生社会の実現に向けた取り組みを行い、たくさんの方に広く福祉を知っていただく機会となりました。今年度についても現在構想段階ですが、「将来なりたい職業ランキング20位以内」を目指す取り組みを考えています。

ターゲットは小中学生で福祉の担い手を作るためにどうしていけばよいのか。実際、ランキングに上がる職業は芸能関係やSNS関連、今も昔も変わらない医者や看護師等です。

そこにどう福祉を入れていくのか、どう発信していけばいいのか悩ましいところなので、アイディアがあればいただきたいです。一緒にこの仕事の魅力を発信していきましょう!

アルコール依存症の基礎知識

サービス提供責任者 近藤竜也

 

7月30日に衣浦東部保健所で開催された『アルコール相談技術対応研修会』に参加し、刈谷病院副院長の浅野医師による「アルコール依存症の基礎知識」の講義を聞きました。講義を通じて、アルコール依存症は単なる飲酒習慣ではなく、脳の神経に異常をきたす病気であり、本人の意思や努力の問題ではないことを学び、これまでの考え方を改めるきっかけになりました。また、精神障害との合併も多く、一人で回復するのは難しいことも実感しました。

特に印象的だったのは「朝食習慣」の例え話です。普通の人はパンがなければご飯やシリアルで代替できますが、依存症の方は夜にお酒がなければ我慢できず、深夜でも買いに行ってしまう。これは意思の問題ではなく、脳の変化による強い欲求だと知り、依存症の本当の姿を理解できました。

体験談では、妻の目を盗んでビールを飲んだり、消毒用アルコールまで口にしてしまう事例が紹介され、理性では抑えられない現実に胸が痛みました。小学2年生の娘が「普段のお父さんは好きだけど、お酒を飲んでいるお父さんは好きじゃない。」と泣いた話も心に残りました。母親は離婚まで考えたそうですが、依存症を病気と理解し、夫と向き合ったことで、本人も「自分ではどうにもできない。助けてほしい。」と気持ちを打ち明け、家族と共に回復に向かえたことがとても印象的でした。

今回の研修を通じ、アルコール依存症は本人だけでなく家族にも大きな影響を与える病気であること、支援者には正論ではなく共感と寄り添いが求められることを学びました。また、趣味や仲間とのつながりなどアルコール以外の「依存先」を増やすことが回復の支えになることも理解できました。今後はこの学びを生かし、本人と家族の両方に寄り添える支援者になりたいと感じました。